研究課題/領域番号 |
16K04582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
佐々木 英一 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (30125471)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 職業教育 / 職業訓練 / デュアルシステム / 中等教育 / 高等教育 / 専門職大学 / 大学中途退学 / デュアル大学 |
研究成果の概要 |
労働の変化により、職業教育の高度化が要請される中、従来の中等教育レベルでの職業教育を、大学等の高等教育段階に引き上げる傾向が、先進各国において顕著である。英米等では、中等教育での職業教育を減らし大学教育の普及によりこれに対応している。一方、中等職業教育が充実しているドイツ・オーストリアではこれを保持しつつ、高等教育との新たな関係を作る試みが多様になされている。具体的には、オーストリアでは職業高等学校が、職業資格を与えると同時に、大学入学資格も付与することによって、中等職業教育の高度化と若者の支持を得ている。一面的な職業教育の高等教育化は、より慎重な検討が必要であることが明らかなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国において、近年少子化と労働の質量の変化に対応すべく、高等教育の充実が議論されている。2019年度発足した専門職大学は、高等教育段階での職業教育を制度化したものとされる。この動向は、一方で専門高校を中心とする中等教育段階での完成教育としての職業教育の縮小をもたらしかねない。ドイツやオーストリアに見られるように、中等教育での職業教育を保持しつつ、これを適切に高等教育とつなげることにより、さらに中等教育での職業教育の充実に繋げるような総合的な政策が求められる。本研究は、こうした視点を提供する上で学術的・社会的意義があると考える。
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