研究課題/領域番号 |
16K04604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
太田 拓紀 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30555298)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 「観察による徒弟制」 / 教師の職業的社会化 / 教師教育 / 教員養成 / 観察による徒弟制 / 教育社会学 / 教師教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、児童生徒時代の学校生活とそこでの教師との関わりを、教職の社会化過程の一部とみなす「観察による徒弟制」の理論的枠組に依拠し、過去の学校経験が教員志望者にいかなる影響を及ぼしているかを検証した。まず、海外で広く進められてきた「観察による徒弟制」研究の概観を探り、本理論がわが国の教師研究や養成教育でも十分に適用可能なことを示した。また、教員養成学部生に対して質問紙調査と面接調査を実施し、過去の学校経験が、養成段階における学習意欲や教育観の維持や変容に、一定の影響をもたらしていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外では研究蓄積がある一方、わが国の教師教育ではほとんど顧みられなかった「観察による徒弟制」について、研究動向の概要をまとめ、その理論的枠組を紹介することができた。また、「観察による徒弟制」による教師教育への影響やそれに伴う問題を実証的に明らかにした。以上の成果は、教師の職業的社会化研究、教師教育研究の新たな視野を開く契機になったと考えられる。また、養成段階以前の社会化過程と養成教育の接続関係という、従来、教師教育において見落とされてきた課題を提起したことで、養成教育の質の向上に資する新たなパースペクティブを提供したといえる。
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