研究課題/領域番号 |
16K04609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 兵庫大学 (2018-2020) 広島大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
山崎 博敏 兵庫大学, 高等教育研究センター, 教授 (10127730)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高等教育 / 学部学科 / 産業構造 / 人口動態 / 私立大学 / 兵庫県 / 大学 / 組織変化 / 社会変動 / 高等教育機関 / 学部学科編成 / 環境適応 / 地域 / 教育学 |
研究成果の概要 |
わが国の国公私立大学の1980年から2019年までの学部の名称の変化と各時期の新設学部の専門分野の分析を行った。臨教審答申で大学の個性化が要請され、1990年代以降新奇な学部学科の増加の実態を跡付けた。全私立大学の組織変化を分析した結果、2016年の組織構造は過去の組織構造によって規定され、大規模大学は益々巨大化し、総合化すること、東京所在の大学は地方大学よりも規模拡大したことなどを明らかにした。兵庫県の私立大学の組織変化の詳細な分析の結果、1990年以後の新設大学は共学が多く、経営、看護等の多様な学部学科を設置し、その後頻繁に学部学科の改組を行なったが規模拡大は適度であったことを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1980年以降の私立大学の組織変化を短大から大学への昇格、学部学科編成、学生規模の側面からとらえ、産業構造・人口動態や国の高等教育政策の影響を分析した。組織変化はバブル崩壊後の1990年代以降、特に大きかった。大学を取り巻く外部環境は、18歳人口の減少への転換、サービス業の増大、高齢化による医療・福祉分野、その後の教員や保育士への需要増大等に変化した。1990年代の大学個性化政策は各大学に学部学科の新設や改組に際して労働市場を考慮させたが、入学者獲得競争の中、新設大学は頻繁に改組を行った。これは地方大学ほど顕著であった。本研究の知見は高等教育と社会のマクロな関連の重要な一端を明らかにした。
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