研究課題/領域番号 |
16K04614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
須崎 康恵 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30382302)
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研究分担者 |
水野 文子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70271202)
岡本 希 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (70364057)
御輿 久美子 奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20106503)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ジェンダーと教育 / 男女共同参画 / アカデミックキャリア / 男女医師間格差 |
研究成果の概要 |
アカデミックキャリアの男女医師間格差に繋がる要因を明らかとするため、奈良県立医科大学の学生と臨床研修医を対象に意向調査を実施した。結果、男女ともに高学年は低学年と比べキャリアイメージを明確化するが、卒後、女性研修医は将来像を明確化することが困難となり、キャリア形成意欲も低下することが解った。昇進意欲は、低学年から研修医まで一貫して女性は低く、性差を認めた。男子学生の過半数は、医療界で男女共同参画は既に実現し、アカデミックキャリアに性差はないと回答する等、男女共同参画の認識が女性と比べ低かった。男女医師間格差解消のためには、卒前・卒後に男女共同参画の現状を伝え、認識を高める医学教育が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果を基に、アカデミックキャリアの男女医師間格差の解消を目指した教育プログラムを作成し、奈良県立医科大学で実施した。低学年の授業では、男女共同参画の理念および日本社会と医療界の男女共同参画の現状を世界との比較とともに伝え、男女共同参画の理解を促した。高学年と研修医には、キャリア教育の一環として、男女共同参画実現のために必要な職場環境や障害となる事柄の解決方法について情報を提供した。本プログラムは、学生や研修医が男女医師間格差を解決すべき課題と認識するのに役立ち、解決を担うのは自分達であるという当事者意識を促すのに有効であることが、提出されたレポート等から明らかとなった。
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