研究課題/領域番号 |
16K04623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
酒井 朗 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (90211929)
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研究分担者 |
伊藤 秀樹 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (80712075)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 包摂的学校文化 / 排除型社会 / 就学前教育 / 就学 / インクルーシブ教育 / 綱渡りの生活 / 幼児教育から小学校教育への移行 / 子どもと保護者の生活 / 「綱渡り」の生活 / 指導方法 / 構成的実践 / 生活 / 特別支援教育 / 特別支援トラック / 包摂型学校文化 / 保幼小連携 / 義務教育 |
研究成果の概要 |
本研究は全ての子どもの包摂と彼らの学習と生活の全てに目配りした指導の2つの意味での包摂的学校文化の醸成を目指し、幼児教育から小学校教育への移行にみられる諸課題を解明した。 分析の結果、(1)特別支援学校・学級に在籍する子どもが年々増加しており、しかもそれらの学校や学級に振り分けられると、その後の進路が大きく水路づけられること、(2)小学校教育では、子どもの生活が指導内容として意味づけられることが多く、家庭での生活が学校とは切り離して捉えられる傾向があること、(3)子どもや保護者は、小学校が求める生活に合わせることを求められる一方で、教師や他の保護者との関係も希薄になることが浮かび上がった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、社会的排除のリスクが高まっている中での学校文化の再構築という課題に答えるものであり、学術的にも社会的にも重要な貢献をなしうる。学術上は、義務教育に就学することの社会学的な分析に新たな視点と知見を提供している。これまでは学校的社会化過程の分析として捉えられてきた過程は、教育からの排除と包摂という視点からの分析の必要性が指摘された。また、実践的には幼小連携の在り方に対して具体的な指針を提供している。すなわち、インクルーシブ教育への志向性を持つことの必要や、子どもの生活の理解に目配りした丁寧な指導の重要性に対して、本研究は多くの視点を提供するものである。
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