研究課題/領域番号 |
16K04652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
谷口 和也 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60281945)
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研究分担者 |
蓮見 二郎 九州大学, 法学研究院, 准教授 (40532437)
水山 光春 青山学院大学, 教育人間科学部, 特任教授 (80303923)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シティズンシップ教育 / 多文化 / アイデンティティ / 社会的責任 / 外国語学校 / 多文化共生 / 政治的リテラシー / シティズンシップ / 宗教的多様性 / 道徳教育 |
研究成果の概要 |
本研究は、グローバル化・多文化化する社会の中で、子どもたちがシティズンシップをどう形成いるかを明らかにするものである。具体的には、留学および海外移住を前提に教育を行っている中国の高等学校、日本留学を前提にしながら帰国後に国の発展を支える人材を育てているモンゴルの高等学校、および事実上日本において今後とも生活することが前提の日本の朝鮮学校を中心に調査し、カリキュラム、授業、子どもたちを分析した。その結果、正規の授業よりもむしろイベントやクラブ活動、国際ウィークなどの課外活動において目指すべき複合的なアイデンティティを育てていたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで子どもたちが社会的責任を自覚する授業を論じる際、歴史教育や政治教育などのの教育内容の是非が論じられることが多かった。しかし、海外への移住や自国への回帰の動機付けを行うのは、むしろ課外活動の影響が大きいのではないかという結果に終わった。このことは次の二点の問題を提起する。 第一に、これまで考えられてきたより歴史教育や政治教育がアイデンティティ形成に寄与する比率は低く、むしろ学校内外の活動を計画的に行う方が効果が大きいのではないかとの仮説を検証する必要があること。 第二に、その活動の展開をどこに置くかで、子どもたちの将来の方向付けがなされるのではないかという仮説を検証することである。
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