研究課題/領域番号 |
16K04657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 高知大学 (2018-2019) 茨城大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
野村 幸代 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (90635195)
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研究分担者 |
上田 敦子 茨城大学, 全学教育機構, 准教授 (30396593)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 大学教養英語 / 互恵的教授 / 協同学習 / Reciprocal Teaching / アクティブ・ラーニング / 語彙力 / 英文読解 / 教育学 |
研究成果の概要 |
互恵的教授(Reciprocal Teaching; 以下、RT)を大学教養英語の授業に組み込む指導法を開発し、その効果を検討した。「質問」の活動は、学習者に対して (1) 全体ストラテジーを働かせる読みの促進、(2) 自己効力感の向上、(3) 学習意欲の向上、(4) 学習不安の軽減という効果をもたらした。「明確化」の活動は,学習者に対して (1) 話し合いにより自分の理解の曖昧さに気づく、(2) 他者の発話により語彙理解が促進される、(3) 語彙記憶が保持されるという効果をもたらした。RTは、大学教養英語の授業において、アクティブラーニングの視点を反映した指導を行う際に有効な教授法である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究は、RTによって学習者のテキストの理解が著しく改善されたことを示している(Palincsar, 2003; Nation, 2009)。RTは、外国語の読解授業においても効果が期待されているものの(Grabe, 2009)、実証研究が少ない。本研究は、これを日本の大学教養英語において応用し、その効果を検討した。 大学の教養英語は基本的に全員必修であるが、学生の学力や意欲の差が大きく、学生が意欲的に取り組むための指導法が模索されている。本研究では、RTによって大学生の自己効力感や学習意欲が向上することが示された。RTが大学教養英語における指導法の1つとなり得ることを明らかにした。
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