研究課題/領域番号 |
16K04661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石崎 和宏 筑波大学, 芸術系, 教授 (80250869)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 美術教育 / 美術鑑賞 / 思考の深まり / 学習方略 / 教科教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、美術鑑賞プロセスにおける思考の柔軟性と深化を促す学習方略の理論的フレームを構築し、具体的な学習支援ツールを開発し、その効果と課題を実証的に考察したものである。 その結果、美術鑑賞スキルを活用したメタ認知のモデルを、鑑賞での思考の深まりを促す理論的フレームとして提案した。また、美術鑑賞における本質的な問いやジレンマを喚起するトピックを教材化し、ロールプレイやグループワークを活用した討論や思考プロセスの視覚化を促す学習ツールを開発した。特にジレンマの教材化では、美術やデザインに関して賛否が議論され社会問題化した事例をシナリオにし、その判断や問題解決のための思考ツールを開発して検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
思考力の育成は現代の学校教育における重要課題の一つであり、美術教育においても思考力の育成とその学習支援策を具体化する研究への期待は高い。本研究は、美術鑑賞学習のプロセスでの言語化において柔軟な思考とその深まりを支援する学習方略の理論的なモデルを構築し、それに基づく教材開発とその効果と課題を検証する基礎研究としての学術的意義をもつものである。 また、本研究の成果は、学術誌ならびに教員研修の場において積極的に公開を進めており、現在の教育現場で直面する課題に対する美術鑑賞教育の新たな方向性を提起するものとして、実践的なニーズに応える社会的意義を果たしている。
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