研究課題/領域番号 |
16K04670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
和田 一郎 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (70584217)
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研究分担者 |
渡辺 理文 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (30758363)
森本 信也 横浜国立大学, 教育学部, 名誉教授 (90110733)
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研究協力者 |
宮村 連理
長沼 武志
野原 博人
後藤 大二郎
平瀬 健太郎
鈴木 速斗
上羽 貴之
高橋 祥乃
本間 崚太
一ノ瀬 友輝
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 自己調整学習 / 社会的文脈 / メタ認知 / 科学概念 / 自己調整 / 協働学習 / 主体的・対話的で深い学び / 理科学習 / 社会的相互作用 / 表象 / 授業デザイン / 調整学習 / アクティブ・ラーニング |
研究成果の概要 |
本研究では,理科における子どもが自己の学習の調整を促す授業デザインについて検討した。具体的には,社会的文脈を考慮した学習の調整に関わる理論である,自己調整(SRL),共調整(CoRL)および社会的に共有された調整(SSRL)の各学習の調整に着目し,これらの関連性を理科の授業実践との対応から事例的分析を試みた。 その結果,社会的文脈における学習の調整を通じることで自己調整学習に関わる能力の育成が関連づくことが明らかとなった。また,共調整では,アプロプリエーションや共構成,社会的に共有された調整では,共有と収斂の活性化によって学習の調整が促進されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における社会的文脈を考慮した調整学習のモデルは,新学習指導要領における鍵概念である「主体的・対話的で深い学び」を具体化するための有益な視点の提供が期待できる。また,本研究では,日本の現代的な教育課題である「子どもが他者と積極的に関わりながら新たな考えを協働的に構築していく力の育成」に向けた,理科授業開発のための新たな視座を提示できた。これは学術的な面において,学習の調整に関わる研究はもとより,協働的な学習を基軸とする理科授業デザインの開発のための指針の導出にも寄与すると考えられる。
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