研究課題/領域番号 |
16K04681
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
杉崎 哲子 静岡大学, 教育学部, 教授 (30609277)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 書字支援 / 持ち方 / 手書き / 国語力育成 / ICTの活用 / 書表現 / 筆圧 / 板書 / ICT活用 / 国語力 / 手書き文字 / 教材開発 / ICT / 教材 |
研究成果の概要 |
本研究は大きく二方向で進めた。一つは「筆記具の望ましい持ち方の定着」と「筆圧の適切化」の機能を備えた支援ツールの開発である。タッチペンの登場によりキーボードを打つだけでなく手書き入力も可能になったため、ペン入力の段階を執筆指導の好機会ととらえ、快適な書字を支えられるようにした。 もう一つは、国語の授業等における書字活動の意義の追究である。海外日本人学校や附属学校の協力を得て、「読み」と「手書き」とを関連させ、板書やノート、思考ツールなどのワークシートに焦点を当てて実践研究を行った。単に、モニター上に筆記をするだけでなく、思考を深め、その筋道を可視化するというICTの有効活用を検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ICT化を「手書き」に対する脅威ではなく執筆指導の好機会と考えて積極的に活用し、自然に「持ち方」や「適切な筆圧」が身につく「筆記支援ツール」を開発した。広く社会に還元でき意義深い。 書字活動自体については、伝達だけではなく記憶や思考の整理等の意義を明確にし、国語の授業実践での「手書き」が主体的な学びの姿勢を喚起し論理的思考を導くことを確認した。さらに、書の特質を意識し文字文化として捉え直した「生きた書表現」についても確認した。書字について、国語科、芸術科書道について、またそれらの接続について、文字を書くことの原点に立ち返り、学術を横断的に捉えて検証した点で大いに意義が認められる。
|