研究課題/領域番号 |
16K04697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
吉村 直道 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90452698)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 構成的な学習 / 教授的な学習 / 理解の定着 / 過程や結論の再現 / 問題解決 / 構成的学習及び教授的学習による問題解決の実施 / 2ヶ月後・半年後の理解状況調査 / 教育学 |
研究成果の概要 |
2016年8月に実施した問題解決の解決過程の再現調査を、2ケ月後、半年後、1年後、2年後、3年後と計5回、6名の被験者に対してパネル調査を行った。 その結果、(1)構成的な学習による解決の方が、理解の定着がよいこと、(2)再現できた人の割合や再現の自信度の推移においては、二つの解決ともに同じような推移のしかたでそれらは推移したこと、(3)早い段階で再現できた人は、二つの解決のしかたによらず、高い割合で3年後も再現もしくは妥当な解決を展開できていたこと、(4)構成的な解決は、一旦共有された解決であってもさらに修正、改造される余地があり、さらに妥当な解決へと変化すること、などが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学習者たちだけの構成的な学習による解決は、教師によるスムーズで理解しやすいと想定される教授的な学習による解決と比べて、必ずしも劣るものではなく、理解の定着の点においては、自らが解決を図っているため、再現の可能性も再現の自信度も高いことがわかった。しかしながら、その解決は、必ずしも事前に想定される妥当な解決に至る保証はなく、その点が問題である。実際には、上手く教師が介入し、学習者たちの主体的な学習が保障された中で、教師を含めた授業参加者全員で妥当と判断する解決を図っていく必要がある。また、教授的な学習は学習の終着完了を生み出しやすく、構成的な解決は更なる学習の継続を生む可能性があると整理できた。
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