研究課題/領域番号 |
16K04703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
山口 武志 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (60239895)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 相互発達モデル / 社会的相互作用 / かけ算 / 算数・数学教育 / かけ算の筆算 / 授業改善 / 授業デザイン原理 / 認識論 / 数学的意味 / 数学的表現 |
研究成果の概要 |
本研究は,数学的意味の協定と数学的表現の協定の2つを社会的相互作用の機能ととらえた上で,社会的相互作用を基軸とする授業デザインの枠組み及び授業改善を提起するものである。本研究の成果は,次の2点になる。 第一は,前科研研究において提起した「数学的意味と数学的表現の相互発達に関するモデル」(相互発達モデル)をもとに,小学校第3学年「かけ算」に関する授業の課題を考察し,授業改善案を理論的に策定したことである。第二は,第一に関連して,策定した授業改善案をもとに,教授実験を実施し,授業記録や事後調査の結果などをもとに,授業改善案の有効性や妥当性を検証したことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの教師は,授業の「練り上げ」段階における社会的相互作用の重要性を認識してはいるものの,その具体化において悩みやジレンマを抱えている。こうした課題に対して,本研究成果の学術的意義や社会的意義は,「数学的意味の協定」と「数学的表現の協定」の2つを社会的相互作用の重要な機能ととらえた上で,「相互発達モデル」に基づく具体的な授業改善を提起した点にある。本研究によって,多くの教師が苦慮している社会的相互作用に基づく授業デザインの具体的あり方を提言することが可能になる,と考えている。また,今日強調されている「言語活動の充実」に関する示唆も得ることができる,と考えている。
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