研究課題/領域番号 |
16K04710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
渡辺 哲男 立教大学, 文学部, 准教授 (40440086)
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研究分担者 |
山名 淳 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (80240050)
勢力 尚雅 日本大学, 理工学部, 教授 (80459859)
柴山 英樹 日本大学, 理工学部, 准教授 (60439007)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 言語活動 / 中動態 / アート / 詩的な言葉 / 絵画 / 演劇 / 哲学対話 / 記憶論 / 記憶 / 会話 / 偶然性 / 詩人的な言葉 / 単元を貫く言語活動 / 詩的言語 / レトリック / 実験的思考 |
研究成果の概要 |
教室において、ゴールをあらかじめ定めて、それに向かって議論する言語活動は、結局教師が想定した方向にまとまっていかざるを得ない。本研究は、こうした言語活動に対する見方に対する異議申し立てを行った。私たちは、「言語活動」と、広い意味での「アート」を接続することで、従来にない言語活動の捉え方を獲得することができた。具体的には、詩的な言葉、演じることと哲学対話、アートについて語る教師の苦闘、絵画を描く活動と言語活動の関係に関する検討などを行った。また、AI時代における言葉と教育のありようについても考察を行った。そして、これらの研究をまとめた書籍を、2019年4月に刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日、「主体的・探究的な学び」が重視され、教室における学習者の協働による学習の方法が模索されている。しかしながら、単に学習者の表現活動や話し合い活動を増加させることをもって「主体的、探究的」と捉える実践も少なくない。言語活動を「アート」と結んで理論的、実践的考察を行うと、わかりやすく、まとめることを前提とするのではなく、ある意味で、一方的な、モノローグの連発と、そのモノローグを受容する他者の関係性が、実験的思考を導くという知見を得ることができた。このように、対話活動を重視する実践に欠落していた、どういった言葉が対話を深めるのかという問題に、本研究は一定の貢献を果たしたと言える。
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