研究課題/領域番号 |
16K04713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
赤石 恵一 日本大学, 工学部, 助教 (50729994)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 言語学習成功者研究 / 英語教授法 / 自律的学習 / お雇い外国人 / 札幌農学校 / 英語教育 / W. S. Clark / J. Summers / 日本英語教育史 / 動機付け / アウトプット / 演説 / 教育学 / 英語 |
研究成果の概要 |
札幌農学校1~5期卒業生の英語学習成功の要因は初代教頭クラークが構築した自律支援的集団と雄弁プログラムにあった。学習者は将来の理想像の実現に常に動機づけられており,その集団形成は教師が学生を尊敬し,励まし,責任を与え,模範となり,その道徳と学識において高い到達基準を課すことにより実現していた。また,雄弁プログラムにあって学習者は,演説法―発声と所作に対する技術指導―を始め,討論,演説といった暗誦と劇化を特徴とした発信型科目の他,課外では文学会における自律的な言語活動に従事した。その背景には,クラーク大学在学時の成功体験―自律的生活の確立と雄弁力の向上―によって形成された教育的信念があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
札幌農学校1~5期卒業生が札幌農学校で受けた英語教育の実態―教授法と結果―を実証的に,その成功の要因を第二言語習得研究の理論的枠組みを用いて理論的に解明しようとする本研究は,札幌農学校の英語教育研究においても,国内外の言語学習成功者研究においても稀少である。また,70名に及ぶ英語学習成功者群の学習要因とその成功との因果関係の解明は,現代日本における英語教育への応用にも有意義な示唆を与え得る可能性がある。
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