研究課題/領域番号 |
16K04740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
上里 京子 群馬大学, 教育学部, 教授 (80202448)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 予防キャリア問題教育 / カリキュラム構成 / カリキュラム開発 / 教育学 |
研究成果の概要 |
フランスの予防キャリア教育の中心である「予防・健康・環境(PSE)」科の最新プログラム(2019年)を分析した結果、教育内容は12のモジュールから成り、2009年のプログラムより一層「職業リスク予防」に関する内容が拡充されていた。各モジュールはカリキュラム表で示され、テクノロジー、道徳・公民などの多くの関連教科間で、水平的・垂直的な連携を図る総合学習が推進されていた。このような関連教科を交差する演繹的で分析的な学習と、実習や企業研修等における帰納的で総合的な学習を螺旋的に繰り返す系統的なカリキュラムが常に改良されている点は、日本のキャリア教育カリキュラムの再構築にとって重要な示唆となろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で分析したフランスの「予防・健康・環境」における予防キャリア問題教育に関する先行研究は筆者の研究以外は存在せず、日本の特別活動等に分散して存在するキャリア教育カリキュラムとの国際比較研究や、生活科学教科をコアにして統合したカリキュラム開発研究に至っては皆無であったため、本研究成果の学術的価値は高いといえる。また、本研究では、日本の概説的な教育課程研究の限界を克服するため、フランスの予防キャリア教育に関する各教科の多元的な「総合化」と「分化」の論理と内容を分析することができ、それによって日本の予防キャリア問題教育のカリキュラム開発に具体的な示唆を得られたこと等に学術的・社会的意義がある。
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