研究課題/領域番号 |
16K04742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 城西短期大学 (2017-2019) 埼玉大学 (2016) |
研究代表者 |
村越 純子 城西短期大学, ビジネス総合学科, 准教授 (80456003)
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研究分担者 |
田代 美江子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40297049)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 道徳教育 / 価値教育 / 宗教教育 / 人間の尊厳 / スペイン / シティズンシップ教育 |
研究成果の概要 |
わが国の「道徳科」(「特別の教科 道徳」)は、一人一人が「人間としての生き方」について考え、「人間尊重の精神」に則った行動ができるようになることを目標としている。本研究では、日西比較の結果、第一にスペインの学校における価値教育でも「人間の尊厳」を理解することが究極の目的とされていることを指摘した。第二に、日本とは異なり、子どもの道徳教育の決定権をもつのは「親」であるという考え方がスペイン憲法で明記されているため、学校教育のなかで価値の標準化をするような教育課程をつくこと自体の難しさを有していることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれからの日本の道徳教育の課題を考えるうえで、「公教育における宗教的中立性」の問題、義務教育における宗教知識教育の可能性、そしてシティズンシップ教育が内包する人権教育の課題を検討するものである。欧州連合による価値の標準化とスペイン国内の自治州とのせめぎあいを視野に入れて、スペインにおける価値教育の構造や特徴を示すことは、グローバル社会における価値の標準化そのものが直面する課題を示すことになる。スペインで政権交代にともなって成立した教育基本法が価値教育に与える影響を把握することは、グローバル化のなかで標準化可能なものと不可能なものを理解する手がかりを与えることができる研究である。
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