研究課題/領域番号 |
16K04747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 立正大学 (2017-2019) 東京学芸大学 (2016) |
研究代表者 |
浅沼 茂 立正大学, 心理学部, 特任教授 (30184146)
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研究期間 (年度) |
2016-01-27 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 道徳教育 / 価値発達 / 価値葛藤 / 相互主観性 / 合意形成 / コールバーグ / ハバーマス / 対話的合理性 / 相互理解 / 主観的な感動経験 / 価値発達段階 / 因果応報 / ナラティブ / 自己開発 / 道徳ジレンマ / クロス・カリキュラム / 総合学習 / 論理的思考力 / 子どものための哲学 / 国際バカロレア / 知識の理論 / 分析哲学 / 認識と信仰 / 志向性 / ハーバーマス / アクティブ・ラーニング / 道徳的発達段階論 / 思考力 / 批判的思考 |
研究成果の概要 |
本研究「アクティブ・ラーニングによる思考力育成のための道徳カリキュラムの研究」は、対話を中心とするアクティブな道徳教育を、ユルゲン・ハーバーマスが明らかにしてきたような「相互理解」と「合意形成」を目指す方法としてナラティブ評価を対話と評価の過程として捉え、その実践可能性を探った。それは、これまで、到達目標のように指標となるような目標の文章を先におき、その目標を基準として評価するような実践を企画ごとに確定するような方法とは異なる。本研究は、実際に出てきた結果において個々人の主観的な経験が大きな位置にあることを明らかにするために、ナラティブ的な手法に基づき、結果そのものにて評価する方法である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、特定の価値観を押しつける伝統的な道徳教育に対して、相互理解と合意形成を基礎とした道徳教育の実践がいかにして可能であるかを探ったものである。それは、後段解釈自由話し合いのような単なる話し合いと異なり、コールバーグ流の価値葛藤による、道徳意識の覚醒をもとにしている。しかし、道徳的判断力は、価値判断の価値基準の序列、法や規範を超える相互主観的な意識の葛藤と合意形成が難しく、あえてその課題に取り組むことが、個々人の思考力や判断力の発達に寄与するということを実証的に明らかにした。その具体的実践が可能であり、必要であることを示した。
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