研究課題/領域番号 |
16K04751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
宮城 信 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (20534134)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 作文コーパス / 言語発達 / 作文の表現 / 作文の計量的分析 / 文章の書き分け / 作文分析 / 文体 / 国語科教育 / コーパス / 計量的分析 / 作文支援 / 文種 / 作文指導 / 中学生の文章 / 書き方指導 / 中-大連携 / 児童・生徒作文 / 文種別作文 / 文体分析 |
研究成果の概要 |
本研究では、中学生を対象として、文種(文章のスタイル)別の書き分けを記録した「文種別作文コーパス」を構築した。当該コーパスによって、これまで教員の経験頼りだった生徒らの言語使用・選択の実態の客観的なデータを提示した。計量的分析を中心として得た結果に基づき、生徒の言語使用(語の選択傾向、語の使い分け、特定の表現の使用と誤用状況など)についての分析成果を複数の論文として発表した(全国誌の査読論文あり)。生徒らに自由な題・雰囲気で作文させたため、くだけた表現や少し気取った表現など多彩な例が収録されている点でも、貴重なデータである。なお比較・検証のために一部小学生や大学生のデータも用いている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、1950年代以来、大規模調査が実施されていない中学生が書く作文の実態調査を実施したことにより、これまで教師個人の経験に頼ってきた作文指導法に新たな知見を加えることができた。また、教科書の課題では、同一学年で複数の文種(文章のスタイル)をかき分ける課題が課されており、多様な文種の書き分けが要求されているが、現場でもその成果物同士を個人で比較する機会は皆無である。本研究では、作文コーパスを利用して、学年別の差異だけでなく、個人内の差異(表現の使い分け)に言及した点で、客観性の高いデータを現場に提供し、作文指導法の改善に示唆を与えた点においても学術的・社会的意義が認められる。
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