研究課題/領域番号 |
16K04788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 香川大学 (2018-2019) 甲子園大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
金綱 知征 香川大学, 教育学部, 准教授 (50524518)
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研究分担者 |
家島 明彦 大阪大学, キャリアセンター, 准教授 (00548357)
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70243376)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 生徒のネット利用実態 / 匿名性信念 / 道徳不活性化 / ネット媒介問題 / 中学生・高校生 / ネット使用実態 / ネットいじめ被害実態 / ネット被害経験 / 匿名性への認識 / ネット問題行動 / インターネット / 利用実態 / 匿名性 / 問題行動 |
研究成果の概要 |
携帯電話やスマートフォンの所持率が50~90%の中高校生を対象に、ネット上の種々の問題行動場面における自他の匿名性に関する認識と、各場面における道徳不活性化の程度(傍観者視点による行為の許容度)との関連について検討した。その結果、掲示板及びTwitterによる他者への誹謗中傷行為が行為者・被行為者いずれの視点においても最も匿名性が高いと認識されていた。一方、道徳不活性化については、Twitterによる不適切投稿が最も道徳不活性化を起こしやすいことが示された。SNSにおける不適切な発言の背景に「特定されない」という匿名性への思い込みと、「面白ければいい」などのモラルの弱体化が推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報通信機器の目覚ましい発展と普及に伴い生活の利便性が飛躍的に向上した一方で、ネット上の危険についての理解が不十分な児童生徒は、被害者や加害者となってしまうリスクが一層高まっている。これまでCMC研究の中でフレーミングとの関連から研究されてきたネット上の匿名性に関わる問題を、ネットいじめをはじめとした児童生徒が関与する可能性のある広範なネット媒介問題に応用した本研究の試みは既存研究を前進させるものであり学術的意義は高い。また生徒のネット上での匿名性に関わる信念や問題行動場面に対する道徳的判断を明らかにすることで、今後のネット問題の解決に寄与する知見を得たことは社会的にも意義深い。
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