研究課題/領域番号 |
16K04803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 山梨県立大学 (2019-2022) 北海道教育大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
阿部 美穂子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (70515907)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 障害のある子どものきょうだい / きょうだい支援 / 家族支援 / 家族QOL / 親支援 / 障害児のきょうだい支援 / 障害児の家族のQOL / 障害児家族への支援 / 障害児の家族QOL / 害児のきょうだい支援 / きょうだい児育てへの支援 / きょうだい児の子育て支援 / 障害児家族支援 / 障害のある子どもの家族支援 / 家族のQOL / 家族支援プログラム / 家族のQOL / 障害児の家族支援 |
研究成果の概要 |
本研究では、障害児のきょうだい児育てに取り組む親の支援課題を家族QOL の視点から調査し、それに基づく親支援プログラムを開発し、実践により効果を検討した。北海道・北陸・関東・近畿・中国地域で行った「きょうだい児を育てる親へのアンケート」659の有効回答の88.5%の親がきょうだい児育てに悩んでおり、きょうだい児育てに悩む親が評価した家族QOLは、そうでない親より有意に低いことが示された。引き続き、月1回2時間、全6回からなる話し合い型のきょうだい児育て支援プログラムを開発し、参加を希望した母親16名に対し実施した結果、終了時点で「子育てがうまくいっている」評価が有意に高まったことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害児者のきょうだいが抱える問題は、親の子育て上の課題でもあり、家族機能の問題と言える。しかし、これまで国内外で取り組まれてきたきょうだい支援において、親は理解啓発の対象ではあっても、直接の支援対象と見なされてこなかった。本研究の意義は、家族機能の中心的存在である親が直面するきょうだい児育ての課題を家族全体のQOLの視点から明らかにし、さらに、親自身をエンパワメントして、きょうだいの課題に取り組むことを可能とする支援プログラムを新たに開発したことにある。これにより、障害児者家族がはらむ虐待やヤングケアラー等の問題防止のみならず、家族QOL向上を視野に入れた新しいきょうだい支援のあり方を示した。
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