研究課題/領域番号 |
16K04815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柿澤 敏文 筑波大学, 人間系, 教授 (80211837)
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研究分担者 |
塚本 麻央 (鈴木 麻央) つくば国際短期大学, 保育科, 助教 (30748603)
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研究協力者 |
黄 柏翰
ヒシャム・エルセル・ビラル・サリ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ICT / アクセシビリティ / 弱視 / 視覚特性 / 読み / 視距離 / 視覚補助具 / 視覚特別支援学校 / 盲学校 / 視覚障害 / 視行動 / 調査 / 読書チャート / 読書 / 文字提示方法 / スクロール提示 / 高速継時提示 / 弱視児童生徒 / ICTアクセシビリティ / Alternative Text |
研究成果の概要 |
文献的検討をもとにして、弱視児童生徒のICT利用実態調査研究ならびにICT画面に提示される文字情報の特性が視距離に及ぼす影響に関する実験的検討を行った。その結果、視覚補助具使用者の5人に1人はICT使用の実態が把握できた。一方で、ICTのみ使用するものは少なく、ルーペや単眼鏡などの視覚補助具と併用される傾向にり、ICTは、弱視児童生徒が保有視力を有効に利用する手段として徐々に普及しつつある実態が把握できた。実験的検討の結果、視力から予想される文字サイズ(視角)より大きな文字サイズ(視角)をなす視距離、すなわち、より短い視距離で読書を行う場合が多く、疲労との関係について更なる検討が必要と考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在進められている特別支援教育におけるICTの活用は汎用性のある携帯端末等の機器の利用を念頭においている。こうした携帯端末は、携帯性の確保ゆえに、表示ディスプレイの大きさに限界がある。その結果、一度に表示可能な文字数や行数に制約があるという特徴を持つ。 視力等視機能に障害があり見づらさを有する弱視児童生徒において、読材料のAlternative Textとしての扱いはそのアクセシビリティの保証に不可欠であるが、解決すべき課題も多い。本研究の成果は、今後の弱視児童生徒の教育におけるICT活用の立案に寄与できるものであり、社会的な意味合いが大変重いものである。
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