研究課題/領域番号 |
16K04833
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
加藤 哲則 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90510199)
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研究分担者 |
川崎 聡大 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (00444654)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 聴覚障害児童 / 日本語読み能力 / 学習到達度 / 包括的領域別読み能力検査(CARD) / 標準学力検査NRT / 読解構造モデル / 包括的領域別読み能力検査 / 特別支援学校(聴覚障害) / 特別支援教育 / 聴覚障害児 / 日本語 / 読み能力 |
研究成果の概要 |
聴覚障害児童の日本語読み能力と学習到達度について,包括的領域別読み能力検査(CARD)と数研式標準学力検査(NRT)による評価を,特別支援学校(聴覚障害)小学部通常学級在籍児童を対象に行った。 その結果,聴覚障害児童の日本語読み能力は,小学生に比べてことばの意味・聞きとり・音しらべに弱さが認められたが,その他の文の問題等に弱さは認められなかった。さらに聴覚障害児童の日本語読解力モデルは,ピタミッド型の階層構造ではなく緩やかな線形モデルが示された。また,語音認知を基盤とする課題が読解力へ直接影響せず,心的辞書との関連が小学生モデルに比べて強く,語彙依存の読解方略を用いていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで聴覚障害児童の日本語読み能力についての評価は,語彙や文法,読解といった部分的な評価が行われてきた。今回,小学生を対象として標準化された包括的領域別読み能力検査(CARD)を用いた包括的な評価を試みた結果,聴覚障害児童の日本語読解モデルは,従来のピラミッド型の読解モデルとは異なることが示された。これらにより,聴覚障害児教育の課題である日本語読み能力の向上や学力の向上に対応するための基礎的な情報を得ることができた。
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