研究課題/領域番号 |
16K04841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
松浦 直己 三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 児童自立支援施設 / 矯正教育 / 心理的変容 / MRI / 虐待 / 発達障害 / 児童自立支援施設入所者 / 非行 / 被虐待 / 効果評価 / 少年非行 / 矯正教育効果 / 行動の問題 / 情緒の問題 / 神経学的変容 / 教育学 / 神経科学 / 児童虐待 |
研究成果の概要 |
本研究は児童自立支援施設の矯正教育効果を測定する研究である。入所時にIQや自尊感情,攻撃性やうつ症状などを評価し,さらに退所時にも同様の測定を行った。その結果,自尊感情は有意に上昇し,うつ症状や乖離症状なども劇的に改善した。またWISC-4を使用してほぼ全員に知能検査を実施したところ,平均して約20ポイント近く上昇した。当然ながら深刻な学力遅滞を示していた子供たちも,学年相応程度のレベルまで学力をつけていた。これらの効果は単に夫婦小舎制度という疑似家族的な治療構造が生みだしているのではないかと考えられる。治療効果についてはポジティブな評価は多かったが,改めてエビデンスを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は平成30年間で少年非行の数(警察に補導もしくは検挙された数)を約85%も減少させてきた。30年前も国際的には最も少ない国の一つであったが,そこからさらに減少を持続していることは驚くべき現象といえよう。筆者はその理由の一つとして,質の高い矯正教育の実施とその効果の維持を挙げている。本研究は児童自立支援施設の矯正教育効果の検証であるが,心理的変容や認知的改善をエビデンスを提示しつつ検証することが出来た。
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