研究課題/領域番号 |
16K04848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
松永 信介 東京工科大学, メディア学部, 教授 (60318871)
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研究分担者 |
稲葉 竹俊 東京工科大学, 教養学環, 教授 (10386766)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | KABC-II / 特別支援教育 / 算数障がい / 聴覚障がい / 算術習得 / 学習者特性 / AHS / 視線分析 / 認知特性 |
研究成果の概要 |
本研究では、算数困難ろう児を主対象とし、認知検査の一つであるKABC-IIを加味した日常文脈での実用的算術力を醸成することを支援する学習者特性適応型システムの構築を行った。 具体的には、KABC-IIに関して、認知・習得の両尺度において必要な検査項目を抽出し、その一部を認知特性の要素として組み入れた。また、認知特性と併用する視線特性に関して、注視点と視野範囲の分析・可視化を行い、その結果をAHS (Adaptive Hypermedia System) に反映させた。 評価実験の結果、いくつかの課題が残ったものの、対象児に一定の学習効果が認められ、システムが学習支援に有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常文脈における算術活用には、言語処理と非言語処理の双方が必要である。ろう児はその障がいの特性上、言語処理に困難を伴うため、計算障がいなどの非言語処理にも困難を抱える場合、日常生活に支障をきたす。 本研究では、そのような児童の基礎算術力を強化するため、算数文章問題を題材に、認知特性と視線特性を組み合わせた学習支援環境を構築した。 潜在的に多いと言われている複合障がい児に対する学習支援はまだ発展途上である。その意味において、本研究の取り組みには一定の社会的意義があるものと考える。
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