研究課題/領域番号 |
16K04853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
奥 英久 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30248207)
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研究分担者 |
渡辺 崇史 日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (30410765)
坊岡 正之 広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (90352012)
佐野 光彦 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (30446033)
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研究協力者 |
坊岡 正之 高知ハビリテーリングセンター, 総務部, 福祉用具専門員
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 印刷物障害 / 障害大学生 / デジタル教科書 / 大学生 / 肢体不自由 / 精神的作業負荷 / 印刷教科書 / 評価実験 / NASA-TLX / 調査 / 肢体不自由大学生 / 電子教科書 / メディア変換 / 操作性 |
研究成果の概要 |
紙媒体の教科書(印刷教科書)操作が困難な肢体不自由大学生とスポーツ外傷等により一定期間肢体不自由となる可能性がある健常学生に対して、印刷教科書の内容をPDF化し携帯情報端末で読む簡易形式のデジタル教科書の代替教科書としての有効性を実験的に評価した。この結果、障害大学生では障害が重度な場合、健常学生では一定期間に非利き手だけの操作となる場合に、それぞれデジタル教科書を印刷教科書よりも少ない精神的作業負荷で操作できることを明らかにした。 また、代表的な諸外国と日本の大学における障害学生支援の状況を調査し、日本の大学における障害学生在籍率・障害学生支援部署の設置状況と支援内容等の課題を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校まではデジタル教科書の効果が認められ2020年度から選択使用できるが、障害大学生に対するデジタル教科書の効果検証は不十分で提供も科目担当教員の裁量にゆだねられている。このような状況において、本研究は、従来の印刷教科書のPDFファイルを使用し簡単に作成可能なデジタル教科書を提案し、重度肢体不自由大学生および一時的に非利き手による操作が必要な健常大学生の代替教科書として有効であることを実験的に示した。さらに日本の障害大学生の支援状況を諸外国の大学調査結果と比較し、今後の課題を明らかにした。以上の成果は、大学におけるデジタル教科書の客観的な利用効果と課題を明らかにした点で意義深いと考えられる。
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