研究課題/領域番号 |
16K04858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 東京工業高等専門学校 (2017-2018) 沼津工業高等専門学校 (2016) |
研究代表者 |
黒田 一寿 東京工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (60331998)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム / 多様性学習 / ビデオエスノグラフィー / 社会モデル / 当事者研究 |
研究成果の概要 |
本研究は,発達障害の学生の比率の高さに特徴がある高等専門学校において,クラス集団のなかで孤立感や被侵害感を抱きやすい自閉スペクトラム傾向のある学生を支援する方法について実践研究を行った。流動的なメンバーで行うグループワーク形式の授業によって,接触機会が増え,またある程度形式化されたディスカッションの場数を経験することで,クラスにおける交流に自信を持たせることが可能であることがわかった。また障害の社会モデルをテーマとしたワークショップでは,参加者が自らの発想で社会モデル的視点を獲得していく過程が会話分析から明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達障害は見えない障害とも言われる。高専において発達障害のある学生・保護者は,障害について周囲の学生に伝えることを望まないケースが多い。一方で特性ゆえにクラスのなかで交流範囲が狭く,また障害への無理解によって孤立感や被侵害感を抱きやすい。これを支援するためには,クラス集団のなかで障害の有無にかかわらずに障害のとらえ方について考える機会を設けることが有効であることがわかった。海外の大学における障害学生支援では本人の責任についても明確にされていたが,高専でもこうしたコンセプトを導入するために,コミュニティ全体の障害のとらえ方が変わる必要があろう。そのためにも本研究における実践は有用であると考える。
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