研究課題/領域番号 |
16K04862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 |
研究代表者 |
笹森 洋樹 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 上席総括研究員 (40419940)
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研究分担者 |
若林 上総 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 主任研究員 (10756000)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 通級による指導 / 中学校 / インクルーシブ教育システム / 期待される役割・機能 / 現状と課題 / 発達障害 / 生徒のニーズ把握 / 思春期 / 思春期の課題 |
研究成果の概要 |
小学校に比べて中学校で通級による指導を受けている生徒が少ない。インクルーシブ教育システムにおける中学校の通級による指導の在り方を検討するため、現状の課題を整理し、今後の在り方を検討した。課題は、理解不足、多岐の課題、指導の評価、指導時間の確保、特別の指導、思春期の発達段階、進路、担当者の専門性、在籍校・保護者との連携、関係機関との連携などであった。今後に期待される役割・機能は、心理的負担への配慮、生徒の自己認識、長所の注目、相談的支援、保護者支援、さりげない支援、担任支援、担任と保護者の関係づくり、必要性の判断、個別の指導計画、通常教育の専門性、不利益への配慮、関係機関との連携などであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インクルーシブ教育システムにおいて通級による指導は連続性のある多様な学びの場の一つとしてさらなる充実が求められる。しかし、小学校に比べ、中学校で通級による指導を受けている生徒数が極端に少なくなる現状がある。特に、発達障害のある生徒の場合は思春期にあたる中学校期に様々な課題を抱えることが指摘されており、通級のような個別的な指導の場は、合理的配慮や将来の社会的自立を考える上でも重要な役割をもつと思われる。自己肯定感や自己効力感の支援、二次的な障害への予防的対応、いじめ、不登校の対応等、今後のインクルーシブ教育システムにおける中学校の通級による指導の在り方を考えることになる。
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