研究課題/領域番号 |
16K04870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ構造化学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
加藤 健一 国立研究開発法人理化学研究所, 放射光科学研究センター, 専任研究員 (90344390)
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研究協力者 |
山内 美穂
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 放射光全散乱 / PDF解析 / 水素吸蔵 / 水素吸蔵ナノ粒子 / 全散乱 / 検出器 / 系統誤差 / ナノPd / 放射光 / ナノ粒子 |
研究成果の概要 |
放射光X線を使って結晶構造とその乱れを同時に観測する全散乱計測システムを開発し、それを水素吸蔵金属材料であるナノPdに応用した。その結果、水素吸蔵に伴い、Pdが作る面心立方格子からの乱れの異方性が大きくなることがわかった。これは、格子間を拡散している水素の多くがPdが作る四面体サイトよりも八面体サイトのほうにトラップされた結果と考えるのが自然であるが、その異方性が水素吸蔵量を左右する因子の一つとなりうることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水素はクリーンなエネルギー源としての活用が期待されている。その期待に応えるには、安全かつ高密度に水素を貯蔵し、使いたいときに容易に取り出すことができる水素吸蔵材料の開発が必要である。水素吸蔵材料を対象にした研究は多岐にわたっているが、本研究では水素吸蔵プロセスにおける微細な結晶構造変化に着目することで、吸蔵メカニズムに対する理解を一歩進めることができた。今後、さらに研究を進めることで吸蔵特性と微細構造との関係が明らかになることが期待される。
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