研究課題/領域番号 |
16K04915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノマイクロシステム
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研究機関 | 東京工業大学 (2018-2019) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
赤木 貴則 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 研究員 (80401149)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エクソソーム / 乳がん / 細胞外小胞 / マイクロチップ / 電気泳動 / ゼータ電位 / 計量書誌学 / 免疫粒子電気泳動 / マイクロ流体デバイス / 細胞外微粒子 / マイクロベシクル / 粒径 / マイクロキャピラリーチップ |
研究成果の概要 |
免疫粒子電気泳動法のエクソソーム診断への応用可能性について検討するために、粒子の範囲を拡大するために、分析システムのシグナル/バックグラウンドを向上させ、従来の装置では容易ではない30 nmまでの検出を達成した。次に、乳がん悪性度の指標の1つである表面マーカーHER2をエクソソームで評価できることを確認した。また、粒径-ゼータ電位同時取得法を考案・実証するとともに、密度精製による粒子集団の違いを評価した。これらの成果は、従来のエクソソーム分析法では困難な、液中の微小な粒子のそれぞれを多項目で分析できる点で画期的であり、免疫粒子電気泳動法のエクソソーム診断への有用性を示すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞から分泌されるナノ粒子であるエクソソームは、がんなどの診断マーカーとして注目を集めている。しかし、エクソソームを対象にした診断や分析を実現するには、個々のエクソソームを分析する方法が必要とされていた。本研究では、これまで容易ではなかった30 nmの粒子の評価、個々のエクソソームの粒子径と表面タンパク質の情報の同時取得が可能になった。本研究で開発した技術により、エクソソームを対象にした医学や生物学の研究開発が今後ますます進み、エクソソームを用いる診断や薬の開発につながるものと期待される。
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