研究課題/領域番号 |
16K04937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
家形 諭 福岡工業大学, 工学部, 助教 (00585929)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | スピントロニクス / 磁性 / 強磁性金属 / 静磁波 / 反強磁性 / 強磁性 |
研究成果の概要 |
スマートフォンに代表される移動通信デバイスの増加に伴って増大する情報通信を支えるためにはより高い周波数の電波利用が不可欠となっている。そのために高い周波数に対応した電波を選別するフィルタが必要となるが、現在用いられているフィルタはすでに限界を迎えており、新しい原理に基づいた新しいフィルタが必要とされている。本研究で提案する静磁波を用いたフィルタは従来のフィルタが抱える熱膨張の課題を解決できるポテンシャルを有しており、実現できれば通信量の大幅な増大と高速化を実現できる。本成果では強磁性金属媒体中を伝搬する静磁波の特性をより詳細にし、またIrMnを用いた新規静磁波反射器が有効であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁気の波はGHz帯の高周波で動作し、高速な通信デバイスへの応用が期待されているが、その制御方法がまだ確立されておらず、ほとんど実用化されていないのが現状である。本研究成果はこれまで知られていなかった静磁波の特性を明らかにした点で学術的な意義があり、また高速で大容量通信を実現する静磁波デバイス実現へ一歩前進した点で社会的意義がある。特にIrMnを用いた静磁波反射器の提案は画期的であり、従来困難であった静磁波制御をより容易にする点で静磁波デバイス研究の進展に大きく貢献したと考えられる。
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