研究課題/領域番号 |
16K04997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマエレクトロニクス
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研究機関 | 岡山理科大学 (2019) 琉球大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
作道 章一 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (10397672)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Prion / Plasma / Discharge / Therapy / Prion disease / ROS / Oxidative stress / RNS / プラズマ / プリオン / トーチ / 酸化ストレス / ラジカル / スカベンジャー / ガス種 / 不活化 / プラズマトーチ / 大気圧 / 滅菌 / 治療 / 殺菌 / プラズマ応用 / プラズマ治療 / 感染症 |
研究成果の概要 |
プリオンを研究対象とし、活性種による酸化ストレス損傷の観点から解析を行った。酸化ストレス物質がプラズマ装置稼働時に発生しているかを電子スピン共鳴で確認すると、H/OHラジカルの発生が確認された。ガス種により発生する酸化ストレス物質の種類も変化するため、プリオン分解効率を比較した結果、Air>O2,N2>CO2,Arの順に分解効率が高かった。プリオン持続感染細胞ScN2aと非感染細胞N2aのプラズマ感受性を比較したところ、ScN2a細胞の方が高感受性であった。ScN2aはN2aよりも酸化ストレスに弱いことが知られているため、プラズマに対する感受性の違いも酸化ストレス感受性によるものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プリオン病は「プリオン」により引き起こされる神経変性疾患である。現在のところ、プリオン病には有効な治療法がない。さらに、プリオンは最も抵抗性の高い最強の病原体に位置づけられている。また、プリオンを安全に扱う施設と技術が必要であるため、これまでプラズマエレクトロニクス分野ではプリオンを用いた研究はほとんど研究が行われてこなかった。従って、本研究により、プラズマエレクトロニクス分野の研究領域の拡大が促進されることが期待できるとともに、新しい研究領域の構築にも寄与するものと考えられる。さらには、プリオンにより誘発される疾患の防除(滅菌・消毒など)や治療法開発などの産業利用にも貢献するものと思われる。
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