研究課題/領域番号 |
16K05009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
清水 祐公子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (30357222)
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研究分担者 |
大久保 章 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (30635800)
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研究協力者 |
稲場 肇
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 温度計測 / 光周波数コム / デュアルコム分光 / 気体温度 / 燃焼 / 温度標準 / 気体温度計測 / 光コム / 振動回転スペクトル / 分子分光 / 一次温度計 / 温度測定 / 光コムレーザー分光 / 分子反応過程 |
研究成果の概要 |
分子の吸収強度解析により、気体の温度決定および決定精度の検証をおこなった。デュアルコム分光法により、室温におけるアセチレン分子の振動回転遷移スペクトルを、50本以上同時に観測した。アセチレン分子の振動回転スペクトルの吸収強度の理論式を使って、観測で得られた50本以上の振動回転遷移スペクトルのエンベロープに、一括したフィッティングを行う解析プログラムを構築し、温度決定に成功した。決定温度の一例は23.1℃±0.9℃であった。分子を封入した吸収セルの外壁にとりつけた白金抵抗温度計で実測した温度は22.9℃であり、本手法により求めた温度値とよく一致した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本技術が確立すれば、燃焼現象の素過程に関する新しい知見を得ることができ、その素過程が解析されれば、エンジンや燃焼装置の設計などで重要課題となる、着火や燃焼現象の制御などへの新たなアプローチが可能になる。一方で、気体分子の熱平衡状態から ボルツマン定数を介して熱力学温度を求められる本方法は、ケルビンの新定義に直結する。この熱力学温度測定システムを世界に先駆けて実現し、新しい温度の定義に基づいた熱力学温度を決定できれば、実用的な温度標準へつながり、計量標準への貢献が期待できる。
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