研究課題/領域番号 |
16K05045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算科学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
吉野 隆 東洋大学, 理工学部, 教授 (60269496)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 形の科学 / 数理プランクトン学 / 放散虫 / 流体力学 / 幾何学 / ストークス抵抗 / 捕食 / 軸対称 / 捕食行動 / 微古生物学 / 進化 / 数値流体力学 / 計算科学 / 数値シミュレーション / 進化生物学 |
研究成果の概要 |
放散虫の形態の多様性を「多様な捕食行動を最適化するプロセスの結果」という作業仮説のもとに,捕食行動時に発生する流体(海水)からの抵抗に最適な形状を計算することを主目的として,研究を行った.数式で表すことができる単純な外形をもつ放散虫数理モデルを作り,その捕食行動時に発生する流体抵抗の大きさの推定に成功した.実際の放散虫画像をもとにした数値シミュレーションから,放散虫骨格の外形と流体力学的な特性の関係を明らかにした.つぎに,複雑な形状をもつ放散虫骨格における流体力学的な特性を明らかにすることを試みたが,幾何学的な形状の特性を得るにとどまった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放散虫の形状に対する数理科学的なアプローチは少ないため,本研究課題で取り組んだ流体力学と幾何学を用いた研究は,定量的な研究を可能にする点と今後の研究の枠組みを広げる点で意義がある.また,これまでは参入者が少なかった放散虫の生態観察の必要性を示す意味での意義もあったと考えている.この取組によって得られた結果は,興味の対象がこれまでとは異なるため,放散虫に注目していなかった人々に放散虫研究の意義を伝えることに繋がる.
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