研究課題/領域番号 |
16K05292
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
酒井 剛 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (20469604)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 星形成 / 大質量星 / 分子雲 / 重水素 / 赤外線暗黒星雲 / 星間分子 / 重水素濃縮 / 電波天文学 / ALMA |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、極低温な大質量分子雲クランプと極若い原始星周囲の化学組成に着目し、大質量星形成領域における星なしコア時代のタイムスケールについて調査することである。野辺山45m望遠鏡を用いた重水素化分子輝線のサーベイ観測から、極低温大質量分子雲クランプの重水素濃縮度にばらつきがあることがわかった。さらに、ALMAを用いた観測によって、分子雲クランプ内部の重水素化分子の詳細な分布も明らかにした。また、ALMAによる極若い原始星の観測から、原始星方向に重水素化分子が豊富に存在することもわかった。これらの結果は、大質量星形成の星なしコア時代のタイムスケールに多様性があることを示唆している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大質量星は銀河の進化に重要な役割を果たしており、その形成過程を明らかにすることは、我々がどのよう生まれてきたのかといった根源的な問いにつながる重要な課題の一つである。大質量星の形成過程については、これまで小質量星とは異なることがわかっていたが、どのように異なるのか、また多様性があるのかといったことはわかっていなかった。本研究によって、大質量星なしコア時代のタイムスケールに多様性があることが示唆された。まだ、観測例が少ないため、今後より多くの天体を観測する必要があるが、本研究による成果は、今後につながる、重要な結果と言える。
|