研究課題/領域番号 |
16K05298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
藤本 正行 北海学園大学, 工学部, 客員研究員 (00111708)
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連携研究者 |
須田 拓馬 東京大学, 理学系研究科, 特任助教 (90374735)
小宮 悠 東京大学, 理学系研究科, 研究員 (10455777)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 恒星進化 / 核種合成過程 / 初代星 / 銀河考古学 / 漸近巨星分枝星 / 炭素星 / 星形成 / 質量放出 / 銀河系考古学 / 核種合成 / 中性子捕獲過程 / 物質混合 / 連星系形成 / 遅い中性子捕獲過程 / 連星系 / 銀河形成史 |
研究成果の概要 |
銀河系ハローで観測される超金属欠乏(EMP)星は、その表面の元素組成に、形成当時の情報を保持していると考えられる。本研究では、その解析の必要な、宇宙黎明期の金属欠乏下での漸近巨星分枝(AGB)星の元素合成、進化の全体像を構築するとともに、それと銀河系ハローで多くの割合を占める超金属欠乏炭素過剰(CEMP)星の特異な元素組成との照合を通し、これらのCEMP星の大部分が、その起源をこれらのABG星と連星系に持つことを証明した。加えて、CEMP星を含む連星系の軌道半径、および、その存在の金属量依存性の分析を通して、宇宙初期に於ける星・連星系形成の特異な側面を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科学における最大の関心事の一つは、人類を含む生命の起源であり、それへの進化の過程である。これは、生命とそれを取り巻く環境を構成する元素の合成過程、生命の活動をその究極のエネルギー源として支える太陽=恒星を通して、現代天文学における中心的な研究課題の一つである、星形成と進化、および、その生成・進化の舞台としての銀河の形成と進化の研究に結び付く。本研究は、宇宙初期を題材にとり、これらの課題の研究推進の一端を担うものである。宇宙初期は、採取可能な観測題材は少ないが、その当時の宇宙の構成・構造の単純さ、また、その始原にかかわる故、現代の成熟した銀河における星形成とは異なる成果をもたらすと考えられる。
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