研究課題/領域番号 |
16K05319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
戸部 和弘 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (20451510)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フレーバー物理 / 素粒子標準模型を超える理論 / タウ粒子崩壊 / 素粒子論 |
研究成果の概要 |
この研究で、μ粒子異常磁気能率やB中間子崩壊(B→D(*)τνなど)で報告されている標準模型との食い違い(アノマリー)を、標準模型にヒッグス2重項を加えたtwo Higgs doublet model(2HDM)で説明できないか、を特に調べた。2HDMにあるμーτフレーバーを破る相互作用が、当時報告されていたヒッグス粒子の異常崩壊h→μτとμ粒子異常磁気能率のアノマリーを同時に説明できることがわかった。また2HDMでB→D(*)τνのアノマリーを説明することは難しいことがわかったが、少しでも食い違いを出すような場合でも、LHC実験で特徴的な現象が予言されることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、μ粒子異常磁気能率やB中間子崩壊で指摘されている標準模型との食い違い(アノマリー)を標準模型を超えた理論で説明できるか、またその場合は(特にLHC実験の)他の現象でどのような予言があるのかを調べたものである。本研究により、現在行われているLHC実験などでどのような探索をすればこのようなアノマリーを説明できる新物理が検証できるかを明らかにした。このようなアノマリーが本当だったら標準模型を超えた理論はどのようなものであるか、の一端が明らかになっただけでなく、またそれを探索する実験研究にとっても、どのような探索が有効か、が明らかになり、将来の理論実験研究に示唆を与えることが出来た。
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