研究課題/領域番号 |
16K05323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2017-2018) 香川高等専門学校 (2016) |
研究代表者 |
野村 大輔 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究員 (40583555)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミューオン / 異常磁気能率 / 素粒子の標準模型 / 強い相互作用 / 標準模型を超える物理 / 素粒子論 / 原子・分子物理 |
研究成果の概要 |
ミューオンの異常磁気能率 (muon g-2) への素粒子標準模型からの予言値のうち、最も不定性の大きな寄与である hadronic leading-order 項と呼ばれる項を計算した。以前の解析と比較して、我々は新しいデータを解析に加えたり、輻射補正に由来する不定性の評価方法を見直したり、データの組み合わせ方を工夫したりするなど、解析の様々な部分に改良を施した。我々の結果によると muon g-2 の実験値と理論値との間には 3.7 標準偏差の不一致がある。これは標準模型を超える新物理の寄与である可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
素粒子の標準模型を超える新物理が存在するかどうかは素粒子物理学において大きな問題である。我々の得た結果はミューオンの異常磁気能率について標準模型の予言する値と実験値とがあまりよく一致しないことを意味しており、これによって標準模型を超える新物理が存在する可能性はさらに高まったと言える。
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