研究課題/領域番号 |
16K05329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
関野 恭弘 拓殖大学, 工学部, 准教授 (50443594)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 超弦理論 / 初期宇宙 / ブラックホール / ダークエネルギー / Dブレーン / 行列模型 / 素粒子論 |
研究成果の概要 |
超弦理論が初期宇宙やブラックホール近傍で果たす役割の解明に向けて、(1)超弦理論から示唆されるバブルの生成によって出来た宇宙で、バブルの生成前の量子揺らぎが現在まで残存しダークエネルギーとなり得ることを提案し、近い将来の銀河サーベイによりこの提案が検証できる可能性を指摘した。 (2)量子情報の「fast scrambling」というブラックホール特有の性質の導出を目指し、ブラックホールを表すDブレーンの行列模型のスペクトルを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
基本理論の有力な候補である超弦理論によると、我々の宇宙はバブルの生成によって出来たことが示唆されるが、そのような宇宙の起源が現在の宇宙に与える影響について、これまではっきりした提案は無かった。また、現在の宇宙の加速膨張を支えるダークエネルギーの起源は未解明である。本研究は、この2つの難問を結び付けている点で意義があると考える。ブラックホールは、温度とエントロピーを持った熱力学的物体であることが知られているが、微視的構成要素が何なのかは明らかでない。超弦理論から示唆されるDブレーン理論からブラックホールの性質を導くことができれば、ブラックホールが情報を担う機構の理解につながり、大きな意義がある。
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