研究課題/領域番号 |
16K05335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 豊田工業大学 (2018-2019) 香川高等専門学校 (2016-2017) |
研究代表者 |
黒木 経秀 豊田工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40442959)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 超弦理論 / resurgence / 行列模型 / インスタントン / 摂動展開 / 超対称性の破れ / 超対称性 / ランダム行列 / 摂動級数 / 弦理論 / 素粒子論 |
研究成果の概要 |
我々が以前から低次元の超弦理論の非摂動的定式化として提唱している超対称性を持つ行列模型において、超対称不変でない演算子の1点関数を弦結合定数による摂動展開の全次数で求めた。この結果から、この行列模型は確かに超弦理論を定式化していることが明白になった。また、高次摂動級数が持つ不定性、およびインスタントン背景中の1点関数の持つ不定性を詳細に求め、両者は打ち消し合っており、resurgenceが成立していることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
弦理論が現実世界を再現するにはその高い対称性がいかに破れるかを明確にする必要がある。特に弦理論に必須である超対称性は現実世界では実現されておらず、その破れを調べることは重要である。先行研究において、低次元の超対称性を持つ超弦理論は行列によって記述でき、その行列のある配位(インスタントン)が超対称性を破る自由度となっていることを同定したが、本研究では、それが高次摂動級数と直接結びついていることが明らかになった。また、resurgenceという数学的なアイディアが実際に超弦理論において成立しており、かつそれが超対称性の破れという物理的な非摂動的現象と関連していることが明らかになった。
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