研究課題/領域番号 |
16K05347
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 龍谷大学 (2017-2020) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
中野 寛之 龍谷大学, 法学部, 准教授 (80649989)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 重力波物理学 / 重力波天文学 / 重力波 / ブラックホール / 一般相対性理論 / 一般相対論 |
研究成果の概要 |
連星ブラックホールからの重力波を用いて,アインシュタインの一般相対性理論を様々な角度から検証する方法を構築することが本研究の目的である.具体的には,ブラックホールが一般相対性理論で予言されるものなのかどうか?強い重力場での一般相対性理論(アインシュタイン方程式の非線形性)は正しいのか?という問いに答えることができるようにする. この目的に対して,重力波を放射しながら徐々に連星の軌道間隔を縮めていく時に放射される「インスパイラル重力波」の精度のチェック及び改良,合体した後に放射される「リングダウン重力波」のデータ解析法の研究を行い,これら2つの重力波を用いた一般相対性理論の検証法等を提案した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般相対性理論と量子論を統一する試みとして,重力理論の修正・拡張を議論するアプローチがある.一方で,本研究では一般相対性理論を中心に据えて,重力波観測から「ずれ(新たな理論へのヒント)」を見出すために,精密な理論波形の構築や理論の検証方法を提案してきた.これらのアプローチは相補的であり,今後の理論物理学の発展のためには欠かせないものである. 特に,強い重力場の代表であるブラックホールを,近年始まった重力波物理学・天文学によって議論することは,自然界を記述する既存の理論をテストする魅力的な機会を我々に与えてくれるであろう.
|