研究課題/領域番号 |
16K05355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
比連崎 悟 奈良女子大学, 自然科学系, 教授 (60283925)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中間子原子 / 中間子原子核 / 強い相互作用 / パイ中間子 / イータ中間子 / K 中間子 / π中間子 / η中間子 / η(958)中間子 / 原子核(理論) / ハドロン物理学 / 中間子 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、原子核中における中間子の性質を可能な限り精密に調べ、そこから有限核密度中での強い相互作用の対称性の振る舞いに関して新しい知見を得ることである。 本研究では、理化学研究所における深く束縛されたπ中間子原子の研究、ドイツのCOSY 及び GSI 研究所におけるη中間子原子核とη(958) 中間子原子核の研究、JPARC におけるK中間子原子核の研究等と共同研究を行い、それぞれの中間子の性質に関して新しい知見を得ることができた。また、この知見から強い相互作用の対称性に関する理解も進展させつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強い相互作用の研究は、湯川博士のπ中間子理論、南部博士の自発的対称性の破れの概念の導入によって発展してきた。本研究は、強い相互作用のカイラル対称性が真空中では自発的に破れているが原子核中では部分的に回復する事を実証するという点で学術的に意義がある。さらに、有限なクォーク質量による明からさまなカイラル対称性の破れと、軸性量子異常と呼ばれる対称性の破れの効果も、原子核中の複数の中間子の性質を精密に研究することによって同時に明らかにしようとするものである。本研究では、複数の中間子の原子核中での新たな性質を知ることができた。この知見から強い相互作用の対称性に関する理解を進展させることができる。
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