研究課題/領域番号 |
16K05357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
橘 基 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (30404122)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 中性子星 / クォーク / ハドロン / 暗黒物質 / クォーク物質 / ハドロン物質 / クォーク・ハドロン物質 / 中性子星物質 / クォーク・ハドロン物性 |
研究成果の概要 |
暗黒物質の正体とその性質の探求は、素粒子論から宇宙物理学にまでまたがる一大テーマであり、これまで様々な研究が行われてきているが未知の事柄が多いのが現状である。今回申請者は、自身が長年研究対象としてきた『中性子星』という切り口から暗黒物質の物理を探求することを提案し、中性子星の諸現象と暗黒物質との関係、中性子星内部の物質状態(クォーク超伝導や中性子超流動および渦)、さらには中性子星物質を理論的に解明する際に直面する困難(符号問題)に関わる研究などを行い、それらの成果を国内外の学会、研究会、セミナーや論文雑誌あるいは一般向けの講演の機会に発表をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「私たちの宇宙の構成要素の約95%は通常の原子以外のものでできている。」この驚くべき現代の宇宙観の中枢に横たわるのが「暗黒物質(ダークマター)」とよばれる未知の物質である。申請者はこの未解明の物質の探求に迫るべく、新たな観点の提案をおこなった。それが「中性子星から探る暗黒物質の物理」である。中性子星とは宇宙でブラックホールに次いで密度の高い物体であり、その強い重力で物質を引きつける。暗黒物質もその例外ではない。さらに近年、中性子星は重力波天文学や重元素合成の分野にも重要な地位を占める。申請者の研究課題により、未知の物質の探求と未知の現象への理解が進むことが期待される。
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