研究課題/領域番号 |
16K05361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 日本社会事業大学 |
研究代表者 |
竹内 幸子 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (90251503)
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研究分担者 |
瀧澤 誠 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (90297044)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | エキゾチックハドロン / エキゾチックバリオン / 重いクォークを含む物理 / カラー8重項 / ハドロン物理学 / ペンタクォーク / チャームクォーク系 / ボトムクォーク系 / カラー8重項のバリオン / ヘビークォーク / 量子色力学 |
研究成果の概要 |
本研究では、主にJ/ψNに崩壊するペンタクォーク系、および、それを一般的な重いクォークに拡張したqqqQ-Qbar系、udsQQbar系について、あるいは、X(3872)、Y(4260)などのqqbar-QQbar系について、クォーククラスター模型、および、クォーク自由度を取り入れたハドロン模型を用いてその振る舞いを調べた。 その結果、カラー8重項に組んだ軽いクォークのクォーク多体効果とカラースピン項による引力によって、種々の系にエキゾチックハドロンが出来る可能性があること、長距離部分でのπメソン交換のテンソル力により、例えば、LHCbで観測されたダブルピークを説明できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、我々の身の回りの物質を作る力の1つである量子色力学の複雑な相互作用についての理解を深めたものである。 従来のハドロン実験では、主に原子核やパイパー核など、アップ・ダウン・ストレンジという質量の軽いクォークによって構成される物質が調べられてきたが、最近では、チャームやボトムという重いクォークを含んだ物質が実験で観測され始めている。この研究は、後者の物質から、粒子がクォーク多体系であることと構成粒子の質量が違うことを用いて、軽いクォークのカラー8重項という量子色力学に特徴的な状態の影響を取り出すことが出来ることと、それが実際に観測されている可能性を示したものである。
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