研究課題/領域番号 |
16K05363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
原田 融 大阪電気通信大学, 共通教育機構, 教授 (70238187)
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研究分担者 |
平林 義治 北海道大学, 情報基盤センター, 准教授 (60271714)
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研究協力者 |
梅谷 篤史
小池 貴久
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ハイパー核 / ストレンジネス / チャネル結合 / 中性子過剰核 / 核反応 / 連続状態 / 少数多体系 / 核構造 / スペクトル / 理論核物理 / ポテンシャル / コヒーレント |
研究成果の概要 |
大強度陽子加速器施設(J-PARC)で展開されるハイパー核物理において,歪曲波衝撃近似によるハイパー核の生成・崩壊のスペクトルの理論計算を行い,チャネル結合の効果と役割を研究した。主な研究成果は,(1) 6Liを標的核にした(pi-, K+)反応では中性子過剰ハイパー核6H_Lambdaに0.3%程度のΣ混合率があれば,Σを経由した生成機構によって実験値がよく再現される,(2)Σ-5He核間ポテンシャルが+30MeV程度の斥力である,(3)3体破砕過程を含めた3He(pi, K)反応の理論計算によって3H_Lambda(1/2+)基底状態の生成断面積が約3μb/srと予測できる,である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハイパー核研究の進展によって,宇宙の物質を構成している陽子や中性子の仲間であるバリオンや湯川粒子のパイ中間子などが担う核力全体の性質が解明され,宇宙にある中性子星やブラックホールの内部構造の理解につながると期待される。本研究でハイペロンと陽子・中性子間にはたらく2体核力やLambda NNなどの3体核力の性質についての理解が進み,核物質中でのハイペロンさらにはストレンジネスの役割とその重要性が分かってきたが,さらなる定量的な研究の進展が望まれる。
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