研究課題
基盤研究(C)
J-PARC E14 STEP 2 の実現に向けてγ線VETO検出器の構成要素に関しての基礎研究をおこなった。PEN樹脂ベースの新素材シンチレーター「シンチレックス」については、試作したサンドイッチ型検出器のビーム実験データから直線性やエネルギー分解能について一定水準の応答性能を示せた。またその温度消光、熱発光について初の系統的な測定データを得ることができた。新世代MPPCは高計数率下においても信号特性に優れて安定に動作させることが可能であることが示せた。またUVSOR放射光を用いてシンチレーター材料の時間特性の性能評価の手法を確立することができた。
2011年に産学連携事業により登場した新素材について、実際の検出器に応用してその性能を実証できた一方で、得てして応用先行になりがちなところ、その基礎物性の研究にも取り組み、その素材がもっている欠点(温度消光や熱発光等)についても系統的な測定データを得るなどして、基礎的な裏付けを与えることができた。また、新世代MPPC等新しいデバイスを、素粒子実験の将来計画に効果的に採用できることを実証できた。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)
Physical Review Letters
巻: 122 号: 2 ページ: 021802-021802
10.1103/physrevlett.122.021802
Physics Letters B
巻: 789 ページ: 413-418
10.1016/j.physletb.2018.12.050
巻: 印刷中 ページ: 398-402
10.1016/j.physletb.2017.04.010