研究課題/領域番号 |
16K05385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
山本 将博 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (00377962)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 真空放電 / 電子刺激脱離 / 電子源 / 超高真空 / 電子銃 / 脱離イオン / 高電圧 / 真空絶縁 / 極高真空 / イオン脱離 / 放電 |
研究成果の概要 |
真空放電現象の一つの要因として、陽極側で発生する電子刺激脱離による放出ガスが一定の割合でイオンとして放出される現象が深く関わっている可能性を提唱し、加速器用電子銃を用いた高電圧試験において実験的にそのモデルに矛盾がないことを示した。 電子刺激脱離で放出されるガスとイオンの比を定量的に測定するための装置を電界シミュレーションおよび荷電粒子トラッキングシミュレーションを用いて設計し、電子刺激脱離で発生する100eV以下相当のイオンを9割相当検出できる電極、検出器配置を決定した。また、電子刺激脱離をコーティングによって抑制する試みとして試験電極コーティング装置を製作し、次の放電抑制実験の準備を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真空ギャップの放電電圧について、放電が消弧する最低電圧が存在し、その電圧以下では放電が一切発生しないことを実験で明らかにした。これは、電子顕微鏡の電子源部分など実際の真空ギャップを用いる高電圧機器において、放電が起こる電圧を実験的に明確に知ることができることを示し、これまでの経験的で不明確であった放電発生電圧の閾値の存在を明らかにした。
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