研究課題/領域番号 |
16K05393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
KRUEGER PETER 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (30706362)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光物性 / 表面 / 界面 / 表面・界面 / 表面・界面物性 |
研究成果の概要 |
本研究では時間遅延と内殻励起時の共鳴効果について、光電子放出過程の理解に進展があった。時間依存性シュレーディンガー方程式の解と一次元モデルの多重散乱計算を直接比較することで、ウィグナー遅延理論が原子から固体へと一般化できることを示した。また、銅表面において観測された光電子遅延のエネルギー依存を第一原理計算で説明した。原子多重項モデルと多重散乱理論を組み合わせた、3d金属の内殻共鳴励起における角度分解光電子・光電子回折の理論とコードを開発した。Niの共鳴光電子スペクトルの実験結果を再現し、最近観測された共鳴光電子回折における大門効果を説明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高速原子・電子現象の研究は、物質の基本的な動的過程を理解する上で非常に重要なテーマである。 本プロジェクトでは、そのような超高速過程の一つである1フェムト秒以下で起こる表面からの光電子放出遅延現象についての理論的考察に進展が見られた。さらに、共鳴光電子回折の正確な理論を初めて開発した。この手法により、低消費電力電子デバイスの実現が期待されるスピントロニクス材料の磁気的・電子的状態を調べることができる。
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