研究課題/領域番号 |
16K05418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
中野 博生 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 准教授 (00343418)
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研究分担者 |
轟木 義一 千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (40409925)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | フラストレート磁性体 / ハイゼンベルク反強磁性体 / 数値対角化 / 大規模並列計算 / 磁性 / 物性理論 / 量子スピン系 / 計算物理 |
研究成果の概要 |
本研究ではフラストレート磁性体の磁場中異常量子現象を数値対角化法で調べた。量子ハイゼンベルク反強磁性体の交換相互作用がカゴメ格子や三角格子、直交ダイマー格子などの格子を形成する場合の磁性体が広く関心を持たれている。しかしながら、これらの系は解析が困難な多体問題であることから、特に系がフラストレーションを含む場合、性質解明が不十分な状況に留まっていた。我々は、我が国のフラッグシップスーパーコンピュータである京を含む様々なスパコン上で行った大規模並列計算によって量子ハイゼンベルク反強磁性体の系が示す非自明な挙動を捉えることに成功し、その性質解明に貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって得られた偏りのない直接数値シミュレーションによる結果は、今後に行われる関連事例に対する研究のための足掛かりとなる基礎的データとなるもので、更なる理解の深化に貢献していくことが学術的意義として期待される。京コンピュータでの実績が、令和3年に本格運用を開始した富岳における大規模並列シミュレーションとして計算科学的な分野にとっても更なる発展につながることが期待される。京コンピュータでも実現できなかった規模の大規模計算が富岳で実現できれば、物性研究の新たな研究ステージを開く成果につながることが期待される。
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