研究課題/領域番号 |
16K05425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
桃井 勉 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (80292499)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スピンネマティック / フラストレート磁性体 / 量子相 / 量子液晶 / 強誘電性 / カゴメ格子 / 超固体 / フラストレート磁性 / 熱ホール効果 / ベクトルカイラル状態 / 2層系 / SU(4)対称性 / フラストレーション / トポロジカル相 / カイラル相 / 多体交換相互作用 / 磁性 / スピンネマティック状態 / 誘電性 / 電子スピン共鳴 / 阻視化ダイナミクス / 磁気相図 / 2成分ボーズ気体 / 物性理論 / 誘電体物性 / 物性基礎論 |
研究成果の概要 |
(1)隠れた秩序相であるスピンネマティック相における電子スピン共鳴の振る舞いを理論的に調べた。磁気異方性を介しネマティック相固有の2マグノン励起が検出可能であることが分かった。また、スピンネマティック相探査のために、2層系フラストレート磁性体を調べた。スピン2体の相互作用のみからなる模型において零磁場下でのスピンネマティック相の出現とその出現機構を解明した。 (2)様々なフラストレート磁性体を理論的に調べ、多様な磁性相、熱ホール効果及び異常なダイナミクスを明らかにした。 (3)幾何学的フラストレーションのある軌道縮退系においてスピンと軌道自由度の相関効果が誘起する強誘電性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しい量子相であるスピンネマティック相の出現が理論模型において確かめられ、その出現機構が明らかになった。この相が持つ新奇なふるまいの研究が今後さらに進み新たな研究分野が開拓されるであろう。また、この相の実験による検出方法の提案を行ったことにより、近い将来、実験でこの相の存在が検証されることが期待される。この様に理論と実験の双方における研究の進展が期待される。
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