研究課題/領域番号 |
16K05438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
武田 直也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80242171)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 超電導 / 超伝導 / 空間反転対称性 / 異方的超伝導 / 強相関電子系 / 低温物性 |
研究成果の概要 |
R5T6Sn18型の化合物について以下の結果を得た。Y5Co6Sn18はBCS超伝導、Lu5Co6Sn18とLu5Ir6Sn18は、異方的超伝導ギャップをもつ超伝導であることを明らかにした。一次相転移が期待されるCe2PdIn8の育成を行ったが、包晶反応により不純物のCeIn3が同時に合成され、単一相のCe2PdIn8を切り出すことはできず断念した。LaIrSiとLaRhSiは超伝導が報告されていたが、良質の試料は超伝導にはならないことを明らかにした。CeIrSiは非磁性と報告されていたが、良質な試料は強磁性転移、良質でない試料は常磁性を示すことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来測定できなかった良質な微小試料の測定ができることは、物質の本質を明らかにするために重要である。また、異方的超伝導は不純物の少ないクリーンな系でのみ実現すると考えられているが、今回の研究したR5T6Sn18は乱れの多い物質と考えられる。乱れの多いR5T6Sn18で異方的超伝導が実現していることを明らかにしたことは、新しい超伝導発現機構の存在を示唆している。新物質の開拓は、物質科学の進歩のために不可欠な研究分野である。
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